北海道に公営カジノの実験場構想が持ち上がった。その裏スタッフに、国定ヒロトの祖父・初代バクトの名が。しかもそこで、初代バクトは〈ダランベール原理〉を試そうとしているらしい…。初代バクトの思惑を潰し、因縁に決着を付けるべくヒロトは動き出すが、彼の前に沙都里の従弟・カガトが立ちはだかった!音無を人質に取られ、カガトとの命をかけた一体一の勝負に臨むヒロト。しかし、カガトの天運の前にヒロトは敗れ、街の闇に飲み込まれてしまった—。負け犬となり、ヒロトは醜態をさらし続ける。そんなヒロトに光明を与えたのは、他ならぬ因縁深き己の祖父だった!初代を越えてこそ二代目。避けては通れぬ最後の大一番が、刻一刻と近付いていた!!第4回富士見ヤングミステリー大賞を受賞し、異例の速度で駆け抜けた、異色のギャンブル・ミステリー・シリーズついに完結。【「BOOK」データベースの商品解説】