私の中は、カラッポだ。この街で“オメガ”と恋するために、女子高生になって。対天使兵器の自分が天使を倒すこと以外、何ひとつ上手くできないコトに気が付いた。来夏さんのように笑うコトや、高天原師匠のように恋愛を応援するコト。人は、色んなコトができるって初めて知った。戦うコト以外は無意味だと思っていたけど。今は、そうじゃないとわかる。でも、このままの私じゃ何もできない。だから、ソヒカ。おまえと一緒の学園祭で、手に入れたいものがあるの。殺すために恋をして×死ぬために愛し合う、世界のための契約の“恋”。私はそれが、イヤ—じゃないかもしれない。【「BOOK」データベースの商品解説】