「君を口説きにきた。僕らの世界を始めるために」バケモノに拉致されたライナは、生者の居ない国の玉座に悲しげな眼をして座っている。その眼下では『ニンゲン』を生け贄に用いた呪術が全てを覆い尽くし、世界を冒す。けれどライナは何も応えない—。一方シオン・アスタールの前に、フェリスとキファが現れる。彼女たちは言う…「おまえを信じてる」と。だからライナを助けに行こうと。その言葉に、シオンは苦悩の末ある決断を下す。英雄と悪魔が織りなすファンタジー・イノヴェーション—果たして再び、二人は巡り会えるのか…。【「BOOK」データベースの商品解説】