日本は原子力と二次電池で勝利せよ!

　2008年7月に1バレル=147ドルにまで高騰した原油価格は、バブル崩壊で暴落し、それを引き金に世界的な金融危機を引き起こした。投機マネーは文字通り泡と消え、ガソリン価格は下がり、コストインフレも沈静化した。
　しかし、原油価格は必ず上昇に転ずる。国際エネルギー機関(IEA
)は、OECD非加盟国を中心に原油需要は相変わらず旺盛で、むしろ2009年後半から世界全体でも増加に転じると予測する。その石油はいつか必ず枯渇し、生産も今世紀前半にはピークに達するのだ。2008年以上の悪夢が近い将来、必ずやってくる。
　この時代を日本が生き残っていくにはどうすればいいのか。答えは簡単だ。石油やガスといった化石燃料から脱却すればいいのである。エネルギー供給を原子力に全面的に移行し、ありとあらゆる機械を電力で動くようにするのだ。その際、鍵を握るのが、電力を貯める二次電池である。
　幸いなことに、日本は世界に冠たる原発技術と二次電池技術を持っている。今後、地球温暖化対策と資源枯渇で「脱石油」が進めば、エネルギー貧国・日本にも勝利のチャンスがめぐってくるのである。

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